2011年07月
ハーレーダビッドソンのシリンダーヘッド分解方法です。
ロッカーアームハウジングを分解したあとで進めていきます。
4本のシリンダーヘッドボルトはかなり固くしまってるので緩めるときに注意しましょう。
シリンダーヘッドボルトも緩める順番が決まっています。(詳しくはサービスマニュアルを参照、お求めはお近くのハーレーダビッドソン正規ディーラー様へw)
1/4回転づつ軽くなるまで交互にゆるめます。
ポロリと外れました^^。
シリンダーヘッドのピストン側には吸入排気バルブが見えますね。ここは燃焼室と言ってここの容積で圧縮比が決まります(ピストン形状で工夫することも)バルブの形状も年式によってだいぶ違ってました。
バルブスプリングの形状も年式によって違います。
普通バルブスプリングは径の違うものがダブルがけ(サージング、スプリングが暴れだす防止?)なのですが・・・・
新しい年式のほうがシングルになってます。
カムを交換するときバルブリフト量が変わると、このスプリングの能力、影響が問題になるのですが、ハイリフトで立ち上がりも大きいプロファイルのカムでもTC96ノーマルスプリングはいけるっぽいので、いいのかな。
シリンダー分解に続く
ハーレーダビッドソンのツーリング中の写真を取るためのハンドルクランプです。外しておいたのですが、ツーリング用に再度取り付けしました。
ハンドルクランプは汎用の1インチバーサイズミラーステー。
デジカメ用のユニバーサルカメラステーはカメラ屋さんなどで売ってるものをクランプ部分から外しました。
ハンドルクランプとの接続はカメラステーの取り付けネジを長いものに交換して座金で挟みこんであるのでハンドルクランプ側のネジ穴は貫通穴としてしか役立ってません^^
デジカメの種類によって操作しやすい位置に取り付けします。
ユニバーサルカメラホルダーは首振角度が自在に固定できるのでどんな角度でも融通が効きます。
今回は防水デジカメを用意しました。ハーレーダビッドソンTC96ダイナの振動でも緩んだりしないのですが、念のため落下防止のハーネスぐらいは付けたほうがいいかもしれませんね。
メンテナンスセミナーで説明を受けた受け売りなんですけどね^^;
ざっくりな解説図です。プッシュロッドの下は油圧リフターです。
まずプッシュロッドの下にある油圧リフター(タペット)の中心にオイルラインの穴があいてます。
次にプッシュロッドにも油圧のラインが開いており、ここを伝ってロッカーアームまで登ります。
ロッカーアームのプッシュロッド側にも油圧ラインが空いていて、ここを通ってロッカーシャフトの潤滑もします。
ロッカーアームのバルブ側に油圧の穴が空いていて、ここから吹き出るオイルでバルブ周りを潤滑させます。
OHVの動弁系を油圧ラインと共有することで別ラインに油圧ラインを通すことなくスムーズに潤滑させてるんですね^^ 現物をばらしながらだと 「へぇーーーボタン」を連打したくなりましたw
シリンダーヘッド分解に続く
前回のプッシュロッド分解に続いて
ハーレーダビッドソンのロッカーアームハウジングを分解します。
ロッカーハウジングボルト6箇所を交互に順番に緩めていきます。例によって順番は決まっていますが今回は適当です^^
スコンと外れます^^積み木のように乗っかってるだけですが、隣となりのパーツにしっかりガスケットでシールしてボルト止めなのでオイル漏れがしにくいのも頷けますね。
ガスケットはメタルですね。でも再利用はNGです。新品を使いましょう。
ハーレーダビッドソンのシリンダーヘッドにたどり着きました。ミミズが横たわったような溝はブローバイガスの通るラインですね。
動弁系のオイルラインに続く
ハーレーダビッドソンのプッシュロッド分解手順です。
ハーレーといえばこのプッシュロッド、プッシュロッドのレイアウトが視えるからこそ、エンジンのデザインも魅力のあるものになっていると僕は思います。
これの分解方法です。事前にヘッドカバー、ブローバイガスフィルター、ロッカーアームサポートプレートが外れているのが前提です。
ハーレーのプッシュロッドカバー上部のスプリングキャップリテーナーの出っ張りにマイナスドライバーを挿し込んでアクセルで言えば戻す方向に手首をひねってクリッと外します。
スプリングキャップリテーナーが外れました。今度はその下にあるアルミ地のアッパープッシュロッドカバーをシリンダーヘッド側から下に引っ張ってずらします(Oリングでシリンダーヘッドにはまってるのでちょっとグリグリしないときつくて外れません)
アッパープッシュロッドカバーが下にずり落ちた状態です。
プッシュロッドカバーに手を添えてプッシュロッドを引き抜きます。
プッシュロッドカバーも引き抜くと外れます。
4本ともプッシュロッドが外れて寂しくなったエンジン。
プッシュロッドは位置と上下は変わらないように保管しておきましょう。
ロッカーアームハウジング分解に続く
ハーレーダビッドソンのロッカーアームサポートをロッカーハウジングから分離します。本来ならピストンを圧縮上死点に動かしてロッカーアームがバルブスプリングを押してない状態にしてから取り外すのですが、今回はそんなの関係ねぇw
ロッカーボルト4つ外せば取れます。緩める順番も対角に決まってますが・・・
サービスマニュアルでは1/4回転づつ緩めるとありますが、サクサク緩めて・・・・
ぽこっとロッカーアームサポートごと外れます。
ロッカーアームサポートの裏にはブリーザーバッフル(ブローバイライン)のOリングがくっついてくる時があるので注意です。
ロッカーアームがなくなるとロッカーハウジングだけになってプッシュロッドとバルブの位置が分かりやすいですね。それにしてもプラモデルのエンジンとホント一緒だな^^
プッシュロッド分解に続く
ハーレーダビッドソンのロッカーカバーが外れたので中を覗いてみましょう。
左右にあるのがロッカーアーム、真ん中にあるのがブローバイガスとオイルを分離するフィルター機構ですね。まずこいつを分解します。
ブローバイガスフィルターアッセンブリー?が外れました。
中にスポンジが入ってますね。
スポンジの次にはガスだけが通るように弁が付いています。
この弁が痛んでくるとブローバイのガスに交じるエンジンオイルの量が極端に増えてきます(スポーツスターに乗っていたときに経験済み)
別年式のハーレーダビッドソンのブローバイガスフィルターは材質と構成パーツが違いました。06ダイナのタイプみたいなのでこっちのほうが対策品??
分割パーツからみると逆流防止の弁の部分だけ交換できるようにも見えますが・・・・
ロッカーアームサポートプレート分解につづく
本日は、富山チャプター夏の交流と題しまして、急遽ビアガーデンを企画しました!!
日時★7/23(土)
集合場所★ボルファートとやま2階ロビー
集合時間★6:45
乾杯時刻★7:00
◆事前御予約◆3,500円
◆当日参加 ◆3,800円
※7/22(金)の前日18:00までに御予約頂いた方のみ3,500円となります。
≪ボルファートとやま詳細≫
住所◆富山県富山市奥田新町8-1
電話◆076-431-1113
近日中にHPでも詳細UP致します。
さぁ、今年もビアガーデンで喉を潤しに行きましょ〜う(^∀^)♪皆さん!!お待ちしておりま〜す!!
友達★彼氏★彼女★奥様★愛人とこぞって参加してくださいね♪
ハーレー富山・Y岡
076-420-2680
*今回は管理人ネコミニが一部加筆修正いたしましたw
ハーレーダビッドソンのエンジン分解講習開始です。
講習グループによってエンジンの年式が違いました。僕らはTC88エンジン。
まずはロッカーカバー(ヘッドカバー)を分解します。
頭のボルト6本を外します。本当は緩めるボルトにも順番があるのですが、今回は気にしません^^;
さっさと緩めていきますが、実際はフレームの間の狭い箇所を作業するので工具が選べるようにボルトのセンターにはヘキサゴンの工具も使える穴があいてます。
サクっと外れました。ヘッドカバーは斜めになっていて、狭い隙間から外しやすいように工夫されています。当然奥と手前のボルトの長さも違いますので外した箇所に対応させてパーツとボルトの管理をするのはプロであればあたり前のことですが、今回はざっくり講習なのでどんどんバラしてポンポン置いていきます^^
次はブローバイガスフィルター分解です。
ハーレーダビッドソンのエンジンカットモデル詳細です。
あとの講習で腰上の分解をするのですが、まずは全体を見てみましょう。
ヘッドカバーの中には左右にロッカーアーム(プッシュロッドの動きをバルブに伝える)と真ん中にブローバイガスのフィルターが入ってます。
カム側の断面とシリンダー、ピストンです。クランクシャフトをジグで回すと4サイクル工程のカムとピストンの動きがよくわかりました。
フライホイールにはクランクポジション検出用のでこぼこが造形されてます。
クランクシャフトです。この場所に発電用のステーターコイル、マグネット、プライマリーチェーンのスプロケットがはまります。
ハーレーダビッドソンのプッシュロドカバーの中のプッシュロッドも確認できます。
最近よく悪者にされる?ハーレーダビッドソンのカムチェーンテンショナーです。これは油圧タイプなのでちゃんとオイル管理している車両であればもちが良いことを願いますが^^
というわけで、次回からハーレーダビッドソンのエンジンの分解方法を紹介していきます。
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