ハーレーダビッドソンTC96の気筒行程判断方法
ハーレーダビッドソンのクランクポジションセンサーと負圧センサーのデーターを前回オシロスコープで確認しましたが、具体的にどうやってエンジンの行程を判別しているのか考えて見ます。
まずクランクポジションの信号からピストンがどの場所にあるかをECUは判断できるというのはわかると思います。
現物を確認していませんが、ハーレーダビッドソンツインカムのフライホイールの位置検出用の刻みは大体模型のような配置になっています。
ただし、ピストンの位置がわかっても、それが圧縮行程なのか排気行程なのか、または吸気行程なのか膨張行程なのかはクランクポジションセンサーのみでは判断するのは不可能です。
TC96はカムポジションセンサーもありませんので負圧センサーの変動から吸気バルブが開いているタイミングを検知して、そこから気筒の行程を判別していると思うのですが、計測した負圧データーから説明が付くか見てみます。
(*負圧のグラフ赤線の立ち上がり(見かけ上とがっているところ)位置が高い低いを繰り返しているのは45度の位相差で吸気開始の間隔が不等だからだと思います)
ハーレーダビッドソンのクランクポジションの信号と負圧の関係から気筒の行程を表にしたものが下の図です。クランクポジションの番号と波形の位置は大体対応しています。
模型や実物のエンジンをばらして動きを見るとわかりやすいのですが、エンジン回転方向にフライホイールをまわすと、ピストン行程は後シリンダーが45度先行しています。ぼくも模型の動きを見てやっと理解できましたφ(.. )
クリックして拡大してみてください( ´∀`)↓
ハーレーダビッドソンのクランクポジションは1回転で32パルス(波形は30パルス+2パルス分はフライホイールの切り込みのブランク)4サイクル行程でフライホイールが2回転するので64パルスで表現しました。
フライホイール1回転360度(32パルス)なので45度は(45/360×32)=4パルスに相当します。
負圧センサーの電圧値は負圧が大きくなると電圧が低くなるのでグラフの波の一番下がったところが吸気行程の終わるところではないかと考えて、クランクポジションと対応させて見ると前後シリンダーの45度位相(4パルス分)とうまい具合に一致しました。
実際ECUがクランクポジションのどのタイミングの負圧を基準にして行程の判別を行っているのかは謎ですが、たとえば、後シリンダーの下死点の負圧の大きさをみれば吸気中かどうかの判別はつきます。
一箇所わかればそれで別の気筒も判別がつきます。
ハーレーダビッドソンTC96のエンジンが数回クランキングしないとかからないのは、まずフライホイールがクランクポジションの原点を通過してクランク位置を検出し、その後、クランクポジションと負圧の関係からピストン行程を検出し、次のサイクルからピストン行程にあわせてインジェクターからの燃料噴射を開始して点火するからだと思われます。
順番にデーターを見てつじつまが合うようにしただけなので、なんかおかしなところ、わかりにくい所あったらコメントください(´・ω・`)
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コメント一覧
図で説明されるとわかりやすいですね。
話し変わりますが、08SMが北川商会さんのサイトで発売されました。 価格が07の半分なのがちょっと気にかかりますが^^;
ネコミニさんが購入された電気系SMはどんな感じでしょうか。 メンテに役立ちます? それとも自己満足の世界? 謎が解明される? 深まる?
結構な値段しますものね。 英文版だと$60なのに・・・
サービスマニュアルは別に内容が減ったから安くなったわけではないようです^^;
なぜか安くなったってディーラーでも首をかしげてw
エンジンのオイルラインの流れなどが詳しく書いてあるので自分でばらさない(ばらしてもわからない)ぶぶんがとても面白いです。
電装チェックは基本的にデジタルテクニシャンの診断コードなので個人では無理ですが、車載のメーターによる自己診断などもできるようなのでそのうちネタにします^^
回路とハーネスの色の機能説明が書いてあるのでデーターを横取りするにはものすごく楽チンです(・w・)b
ログも取れるはずなのでので始動からのデーターもインジェクターパルス含めてまたとってみます(・w・)”