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2023年08月

ジョグゼットで熱中症警報真っ只中調子に乗って飛ばしてたら、またやっちまいました。
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ピストン固着したのでヘッドバラします。
点火プラグに謎の溶けた金属が!

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ピストントップに損傷はないですが

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ピストンピンを止めるクリップが外れてピストンに食い込んでました。

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このタイプのピストンサークリップは取り付けにコツがいるのですが、前回の組付けでセットするとき変形させて甘くしてしまった可能性が否定できません。

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デイトナの71ccスーパードラッグビッグボアキット パーツナンバー95409をサイド取り寄せます。

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63ccでセッティング出ていたキャブとマフラーに対しては付属のベースガスケットは1枚だけ使います。
ヘッドガスケットは前回1枚だけの高圧縮セッティングでしたが、今度は2枚重ねの低圧縮セットにしておきます。

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新品のシリンダーのポートは最低限のバリ取りだけなので、指で押し付けて触ると皮が切れるほどエッジが残ってます。
今回はこのばりもマイクロリューターで少し落としてやりました。

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63ccボアアップキットのときについていたピストンサークリップは組み付けしやすい形状なので今回はこれを使いまわします。

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クランクケースにベースガスケットがへばりついていると、きれいに落とすのが大変なのですが、1年前に触ったばかりなので難なく取れました。

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新品のベースガスケットを取り付けます。
マフラーがノーマルの場合は二枚重ねのようですが、チャンバーついてる場合は1枚にしないとセッティング出ません。

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2STオイルをなじませたコンロッドベアリング、ピストンピン、ピストンリングをエキゾーストマークを下にしたピストンにセットしてピストンサークリップをはめてシリンダー受け入れ準備完了

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写真ではサクッと入りますが、ピストンリングの合口をピストンリングノックピンに合わせて押さえながらシリンダーに挿入します。
50cc程度なら親指と人差指でビストンリング囲えるのでなれると問題無いです。

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今回は低圧縮でヘッドガスケット二枚重ね。

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シリンダーヘッドを指の力で対角に締め込んでから、一旦1回転緩めます。
その後数回キックしてシリンダーのセンター出しを行います。

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再度対角に締め込んだらはじめはトルクレンチで7ニュートンメートル
その後14ニュートンメートルで増締めします。

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点火プラグも手で締め込んでからトルクレンチ20ニュートンメートルで増締めします。
ブラグはキット付属の熱価8番の物を使います。

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前回組んだときにつかったリキモリのレースグレード2stオイル
本当はワコーズのVR2指定なので、ならしおわったあとはそれにしたいです。

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慣らし中の給油は本体分離給油プラス100対1混合オイルで行います。
100キロ慣らし運転後、シリンダーヘッドのましじめを行います。

慣らしが終わったあとでも混合オイルを奨励してるので、今後はそれをスタンダードにしようと思います。
もう壊したくありません。

慣らし運転メモ
速度は50キロ以下で
アクセルのオンオフを繰り返すと効果的
連続走行は三キロ以内
セッティングは濃いめで
レブリミットは9500で高回転の維持は避ける
まあ、通勤ルートはまさにこれに当てはまるので、二ヶ月もすれば慣らし終わりそうです。



ハーレーダビッドソンのプッシュロッドを切断せずに取り外してアジャスタブルプッシュロッドを取り付ける際の注意点をまとめました。
第一に、とにかくエンジン回りをしっかり洗浄する。
特にプッシュロッドカバー根本はどんなに洗浄してもリング状に砂が残るので、できるだけ少なくなるように。
タペット交換もする場合はタペットカバーとシリンダーの微妙な隙間にもびっしり砂が入ってることがあるので、タペットカバー外す前に隙間をパーツクリーナで洗浄します。
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フロントシリンダーはフレームとの距離に余裕があるので、ロッカーカバーやロッカーガイド、ブリーザーアッセンブリーの分解、組付けが容易でしたが、リヤは御覧の通りクリアランスきつきつ。
特にロッカーガイドは機関部品なので組付け時のトルクレンチは必須です。
本当はトルクアダプターという専用工具で狭い箇所のボルトをトルクレンチのかかるポイントをずらして締めこむのですが、私はラチェットのコマをぎりぎりまで切断してトルクレンチがかかるサイズにしたものを使いました。
これだけは探しても世の中に存在しないようで、あってもよさそうなんですけどね。
プッシュロッド交換の時に切断して行う最大のメリットは、この厄介な締め付け個所を規定トルクで仕上げる作業を行う必要がないからですね。
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ブリーザーアッセンブリーも取付ねじが結構長いのでリヤシリンダーは抜くときもはめるときも知恵の輪のように苦労しましたw
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ロッカーガイドのボルトを緩めてロッカーアームを左右に起こした図
プッシュロッド天面から送られたオイルはロッカーアームの受け皿に空いた穴からバルブ側にも送られます。
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忘れていけないのはブリーザーバッフルのOリング。
ロッカーガイド分解の時に無くさないように。
新品に交換しますが、どこに行ったか分からないと気味が悪いですからねw
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まあ、小さい頃は分解したものを元に戻しても、たいていねじが何個か余るもんでしたが
バイクでもこれやったらあかんですからねw



ハーレーダビッドソンのタペット調整のためにプッシュロッドカバーをしょっちゅう開けている人が結構いると思いますが、ネコミニもようやくプッシュロッド調整や油圧タペットの構造や不具合の症状を自分の経験として取り込むことができたので、ビンテージハーレー乗りの仲間入り?になったつもりで勝手に浮かれてます。
プッシュロッド調整のために何度かプッシュロッドカバーの取り外しをして、思いついた専用ツールがあるのでネタにします。
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S&Sのクイッキープッシュロッドとプッシュロッドカバーがセットになったキットを使ってるのですが、

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上の純正のプッシュロッドカバーのサイドクリップは短いですが、プッシュロッドカバーを上にずらしてプッシュロッド調整の隙間を増やせるようにしたサイドクリップは長くなってます。
そのため純正位置よりプッシュロッドカバーのサイドクリップを抑えるスプリングガイド(純正再利用)が純正位置より下がります。これが組付けの時にシリンダーのフィンに引っかかるようになることがあります。


そこで用意したのは猫ちゃん用の爪とぎ防止フィルム!!
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キットによって差がありますが、プッシュロッドカバーのスプリングガイドを下ろしながらサイドクリップをはめ込むときに、インテーク側のガイドがシリンダーのフィンに引っかかってはめ込みにくくなることがしばしば。
そこでこの「にゃんともはめやすいフィルム」をプッシュロッドの裏に差し込んでからクリップをかけると、スプリングガイドが段差に引っかかることなくサイドクリップの組付けが行えます!!

まあ、ビンテージハーレー乗りにはこの手の小技は常識なのかもしれませんが、自分で思いついたんで先とか後とか関係ないんですよw

ハーレーダビッドソンのアジャスタブルプッシュロッド調整方法です。
ここでの説明の前提ですが
・エンジンは08年式ダイナのTC96(油圧タペット採用 タイミングホールなし)
・エンジンが冷えている
・ピストンは圧縮上死点にある
これを踏まえてみればOHVエンジンのハーレーにはそれなりに当てはまると思います。
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一人で作業してるので、デジタル内視鏡使ってタペットの動きを確認しつつ圧縮上死点までホイールを回します。プッシュロッドが外れてる状態からのスタートの場合ですが。

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プッシュロッドカバーとアジャスタブルプッシュロッドを組付けて調整ねじがタペットと軽く触れるところまで回して伸ばします。写真はすでについているものを調整する想定でインアウト一度に見えるようにしてあります。プッシュロッドカバーはそのうちネタにするアルミの洗濯ばさみで上にあげて仮止めしてあります。(*これはフロントシリンダーです)

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わかりやすいように一本ずつ調整します。
プッシュロッドを持ち上げてヘッド上のロッカーアームと当たってる状態でアジャスタブル機構をタペットとがたがないほど触れるまで伸ばしていきます。
*油圧タペットにエアが絡んでいたり、何かの原因で油圧タペットが正常に機能していないと、がたが出ない位置からさらに指の力だけで締めこむことができるのでこの場合は原因がわかるまで作業中止です
ふと思ったんですが、プッシュロッドぬいて油圧タペットをフリーにすると調整機構が上に伸び始め、上限に達したところからアジャスタブルプッシュロッドの締め込み調整を行う認識なんですが、この時間どれぐらいなんだろ。
とくに注意がないので、すぐに上に上がるんでしょうが・・・


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S&Sのクイッキープッシュロッドの場合はがたの出ない場所から4回転さらに締めこむと油圧タペットのアジャスト範囲の中間?までロッドが伸びるねじのピッチになってます。
インストレーションマニュアルには回す回数を確認するためのしるしはプッシュロッド本体側の6面ナットにせよと書いてありますが、ちょうど4回転まわすので調整機構側でも考え同じかなと。
設計によっては例えば3回転と1/6など微妙な伸ばし方があるので6面側で考えないと意味ないですからね。
長さの調整ができたらアジャスタブルプッシュロッドのジャムナットを締めてロックします。
このてのロックナットの締め方、緩め方ですが、クラッチケーブルの調整ナット触るときにも使った、スパナ2本をVの字に組み合わせて、握る力でいつもしてます。
人によって握力違うので緩すぎると後で緩むと怖いし、強すぎてナット舐めても地獄
これ特殊工具ありそうなんですが、ここの感覚がわからない人は触ったらダメな部品なのかも。

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内側のインテークプッシュロッドの調整が終わったら、外側のエキゾーストプッシュロッドも同じく調整します。
調整してからしばらく置いておくと(30分ぐらい?)
油圧タペットの調整機構が適度に働いてプッシュロッドが指で回せるようになります。

プッシュロッドカバーを組付けて調整完了です、

同じ要領でシリンダーごとに圧縮上死点を出してから作業を繰り返します。

ちなみにプッシュロッドカバーの分解は簡単なのですが、組付けは厄介な場合があるので、
私はプッシュロッドカバー組付けサポートツールを考案しました^^
続きはWEBで

ハーレーダビットソンで久しぶりにツーリングに行くので、夏のツーリングの熱中症対策を考えます。
バイク自体はサンダンスパワーツーリングオイルとマイクロフィルター装着で問題ないですが、人間のほうがヤバそうです。
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用意したのはアイスマンの水冷ベスト
ワークマンオリジナルの水冷ベスト製作元?のバージョンです。

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ベストの内側に冷やした水を循環させるシリコンチューブがついてます。

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背中の下に循環用のポンプ内蔵。

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専用リチウムイオンバッテリーでポンプを動かします。
汎用モバイルバッテリーは変換端子使わないと接続できませんね。
インターバルタイマーも兼ねたバッテリーモジュールなので、おとなしく専用品を使います。
バッテリーの充電はマイクロUSBタイプBとUSBタイプA(いわゆる普通の大きさ)で接続します。
標準のタイプCでは変換アダプターがないと接続できないのでここだけ注意ですね。(キットにはケーブルが入ってます)

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背面の冷却水ジャケットに水を150ccほどと凍らせたペットボトル(MAX650mm)を入れてポンプを動かせばジャケット内のシリコンチューブに冷えた水が循環します。

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サーマルカメラで撮影。
蛇のように冷却水が回っていくのが見えます。
背中に凍ったペットボトル入れてあるので、背面からも熱を奪ってくれそうです。
氷を直接入れることもできるので(効果はそっちのほうが大きい)用途に合わせて使い方を選べます。

で、真夏の街乗りの感想
これめっちゃいいですわ。
ほんとはあかんけど、半そで+水冷冷却ジャケットでチョイノリなら気を失いそうなハーレーの熱気にも耐えられます。
ロングツーリングでは長袖のジャケットの下に水冷ジャケット着こめば、襟元から冷気が漏れるのを感じるぐらいです。
使い方としては休憩のたびにコンビニで新しい凍ったペットボトル飲料と入れ替えて、溶けたのは水分補給で飲む。
これでいい感じに使えそうです。

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