2024年01月06日
年末年始でハーレーダビットソンのカム交換
正月休みを利用してハーレーダビッドソンのカム交換に取り掛かってましたが、大みそかに分解して
元旦にカムの組付けを行い、オイルポンプのセンター出しを残すところで地元石川県が地震に襲われました。
ボランティアも募金もせずに自粛だけするのが一番たちが悪いと思っているネコミニはこんな時だからこそやったことのレポートは上げようと思います。
(救助活動も復興支援もほとんどの財源は税金なので、税収の落ちる行動は何の利点あるの?って理屈です)
幸いネコミニのガレージは無事でしたが、ジャッキ上げたままにしてたら間違いなくバイク倒れていたので運がよかったですね。
作業中でもサイドスタンドに戻せる場合は豆に下ろしたほうが良いと感じました。
カム交換の詳細はベー君さんのブログのほうが詳しく書いてあるので、ここでは結構適当に書きます。
作業の前にメインヒューズを抜いておきます。
フロントのエキパイのヒートガードをすべて外し、O2センサーのカプラーも外します。
右のステップとブレーキペダルのステーを外してエキパイを逃がせるようにします。
フランジボルト2個を緩めてフランジを離したらサイレンサーのステーボルト2個も外します。
ここまで取ったらサイレンサーとエキパイがつながったままでもフロンとエキゾーストを丸ごと外せます。
前後エキパイの連結管を抜く方向でずらして取るとよいです。
すでにアジャスタブルプッシュロッドが組み込んであるので、プッシュロッドカバーを上にずらしてクリップとゴムで作ったSSTで引っ張り上げておきます。
ジャッキを上げてトップギアに入れた状態でリヤホイールを回すことでカムを圧縮上死点にもっていってからアジャスタブルプッシュロッドのジャムおじさん、じゃなくてジャムナットを緩めて短くします。(点火プラグを外しておかないと圧縮かかるのでホイール回せないから注意)
カムカバーを外して、カムを抜いた時に油圧タペットが落っこちないようにするSSTを取り付けます。幅40mmサイズのペーパークリップを流用します。
ペーパークリップの握りの部分をばらしてはの字にしたものをタペット内側に引っかかるようにはめてリフターガイドに押し付ける力を与えることで落下を防ぎます。
この方法は純正サービスマニュアルにちゃんと記載されてますw
SSTでマグネット式もあるのでそのほうが楽そうですが、時間があれば作りたいですね
プライマリーカムチェーンスプロケットを外すためにカムチェーンテンショナーを外します。
ここがツインカムエンジンでよくうわさされるやばい部品です。
走行63000kmのTC96エンジンで虫歯のように一部極端な陥没が始まってました。
念のため準備しておいたS&Sの高性能油圧カムチェーンテンショナーに後で入れ替えます。
プライマリーカムチェーンスプロケットとセカンダリーカムチェーンスプロケットのボルトを緩めて外します。
カムスプロケットロッキングツールを手配してましたが、年式違いのものが到着して使えず、強引なやり方ですが、ホイールを接地させて動力ラインをロックさせて緩めました。
クランクシャフト側は問題ないと思いますが、セカンダリーのカムシャフト側を緩める力はこの方法だとカムチェーンにかかることになるのでちょっと乱暴だったかなと反省
カムサポートプレートのクランクシャフト周りにある4本のボルトを緩めてオイルポンプをフリーにします。
ここを緩めずにカムサポートプレートだけオイルポンプごと引き抜けばポンプの芯出ししなくてもよいという記事を見かけたことがあったので念のため書いておきますが、サポートプレートを元に戻すときに寸分たがわず戻せるならという前提です。無理ですよね・・・
カムサポートプレートのボルトも外してカムシャフトごとクランクケースから引き抜きます。
軸に対してまっすぐ抜けば全く力が要らないので硬いようなら何かがおかしいです。
オイルポンプの部品がカムサポートプレート側にくっついてくるので全部引き抜く前にポンプ側に戻してやらないと、抜いた後で落下したら使用不能になりますから注意です。
左側に2個オイルラインのOリングがあるのでこれはキット付属の新品にあとで交換します。
純正カムとセカンダリーカムチェーンテンショナーです。
こっちのテンショナーのほうが傷みやすいという噂でしたがそうでもなかったです。
クランクケース側のニードルカムベアリング。
これの入れ替えは専用工具買うぐらいならプロに任せたほうが良さそうなのでAARさんの隙間まちです。
S&S551カムシャフトのインストレーションマニュアルに、クランクベアリング周辺のクリアランスを確認して、やばそうなら削れ という恐ろしい注意書きがあったので、ボルトインじゃないのかよーって狼狽しましたが、カム山は大丈夫そう。
押し込むとクランクケースの段差に接触して回らなくなるポイントがあるのですが、純正カムとカム山以外のサイズが同じなので大丈夫でしょう。純正カムでも押し込むと回りませんし。
適当にレポートしてもこのボリュームです。
続きはWEBで。
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元旦にカムの組付けを行い、オイルポンプのセンター出しを残すところで地元石川県が地震に襲われました。
ボランティアも募金もせずに自粛だけするのが一番たちが悪いと思っているネコミニはこんな時だからこそやったことのレポートは上げようと思います。
(救助活動も復興支援もほとんどの財源は税金なので、税収の落ちる行動は何の利点あるの?って理屈です)
幸いネコミニのガレージは無事でしたが、ジャッキ上げたままにしてたら間違いなくバイク倒れていたので運がよかったですね。
作業中でもサイドスタンドに戻せる場合は豆に下ろしたほうが良いと感じました。
カム交換の詳細はベー君さんのブログのほうが詳しく書いてあるので、ここでは結構適当に書きます。
作業の前にメインヒューズを抜いておきます。
フロントのエキパイのヒートガードをすべて外し、O2センサーのカプラーも外します。
右のステップとブレーキペダルのステーを外してエキパイを逃がせるようにします。
フランジボルト2個を緩めてフランジを離したらサイレンサーのステーボルト2個も外します。
ここまで取ったらサイレンサーとエキパイがつながったままでもフロンとエキゾーストを丸ごと外せます。
前後エキパイの連結管を抜く方向でずらして取るとよいです。
すでにアジャスタブルプッシュロッドが組み込んであるので、プッシュロッドカバーを上にずらしてクリップとゴムで作ったSSTで引っ張り上げておきます。
ジャッキを上げてトップギアに入れた状態でリヤホイールを回すことでカムを圧縮上死点にもっていってからアジャスタブルプッシュロッドのジャムおじさん、じゃなくてジャムナットを緩めて短くします。(点火プラグを外しておかないと圧縮かかるのでホイール回せないから注意)
カムカバーを外して、カムを抜いた時に油圧タペットが落っこちないようにするSSTを取り付けます。幅40mmサイズのペーパークリップを流用します。
ペーパークリップの握りの部分をばらしてはの字にしたものをタペット内側に引っかかるようにはめてリフターガイドに押し付ける力を与えることで落下を防ぎます。
この方法は純正サービスマニュアルにちゃんと記載されてますw
SSTでマグネット式もあるのでそのほうが楽そうですが、時間があれば作りたいですね
プライマリーカムチェーンスプロケットを外すためにカムチェーンテンショナーを外します。
ここがツインカムエンジンでよくうわさされるやばい部品です。
走行63000kmのTC96エンジンで虫歯のように一部極端な陥没が始まってました。
念のため準備しておいたS&Sの高性能油圧カムチェーンテンショナーに後で入れ替えます。
プライマリーカムチェーンスプロケットとセカンダリーカムチェーンスプロケットのボルトを緩めて外します。
カムスプロケットロッキングツールを手配してましたが、年式違いのものが到着して使えず、強引なやり方ですが、ホイールを接地させて動力ラインをロックさせて緩めました。
クランクシャフト側は問題ないと思いますが、セカンダリーのカムシャフト側を緩める力はこの方法だとカムチェーンにかかることになるのでちょっと乱暴だったかなと反省
カムサポートプレートのクランクシャフト周りにある4本のボルトを緩めてオイルポンプをフリーにします。
ここを緩めずにカムサポートプレートだけオイルポンプごと引き抜けばポンプの芯出ししなくてもよいという記事を見かけたことがあったので念のため書いておきますが、サポートプレートを元に戻すときに寸分たがわず戻せるならという前提です。無理ですよね・・・
カムサポートプレートのボルトも外してカムシャフトごとクランクケースから引き抜きます。
軸に対してまっすぐ抜けば全く力が要らないので硬いようなら何かがおかしいです。
オイルポンプの部品がカムサポートプレート側にくっついてくるので全部引き抜く前にポンプ側に戻してやらないと、抜いた後で落下したら使用不能になりますから注意です。
左側に2個オイルラインのOリングがあるのでこれはキット付属の新品にあとで交換します。
純正カムとセカンダリーカムチェーンテンショナーです。
こっちのテンショナーのほうが傷みやすいという噂でしたがそうでもなかったです。
クランクケース側のニードルカムベアリング。
これの入れ替えは専用工具買うぐらいならプロに任せたほうが良さそうなのでAARさんの隙間まちです。
S&S551カムシャフトのインストレーションマニュアルに、クランクベアリング周辺のクリアランスを確認して、やばそうなら削れ という恐ろしい注意書きがあったので、ボルトインじゃないのかよーって狼狽しましたが、カム山は大丈夫そう。
押し込むとクランクケースの段差に接触して回らなくなるポイントがあるのですが、純正カムとカム山以外のサイズが同じなので大丈夫でしょう。純正カムでも押し込むと回りませんし。
適当にレポートしてもこのボリュームです。
続きはWEBで。
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コメント一覧
1. Posted by ベーです 2024年01月07日 11:54
やってますね〜!S&Sカムのレビューを楽しみにしています!
2. Posted by にしやん 2024年01月08日 13:30
あけましておめでとうございます。
続編お待ちしておりました!
カムチェーンテンショナー、私も似た距離のTC96なので同様に摩耗してるんだろな、と心配になってきました。最近、走行時にシャラシャラ異音が聞こえる気もしてますし、、、
カムチェーンテンショナーだけ交換するより、カムを一緒に交換した方が二度手間にならないので良いですよね。今回も勉強させて下さい!
続編お待ちしておりました!
カムチェーンテンショナー、私も似た距離のTC96なので同様に摩耗してるんだろな、と心配になってきました。最近、走行時にシャラシャラ異音が聞こえる気もしてますし、、、
カムチェーンテンショナーだけ交換するより、カムを一緒に交換した方が二度手間にならないので良いですよね。今回も勉強させて下さい!
3. Posted by ネコミニ 2024年01月14日 06:37
べーくんさん>551はカムプロファイル的に低回転からトルク出せるようなので楽しみです^^
にしやんさん>テンショナー見る限り、2012年以降のカムプロファイルが変更になったTC96なら心配ない気もしますが、オーバーラップのない年式のツインカムはカム交換しない手はないですね^^
にしやんさん>テンショナー見る限り、2012年以降のカムプロファイルが変更になったTC96なら心配ない気もしますが、オーバーラップのない年式のツインカムはカム交換しない手はないですね^^