ハーレーダビッドソンのバックギヤ(バックギア)
ハーレーダビッドソンの新車を注文するときにいろいろオプションをつけたのですが、なかでもはずせなかったのがハーレーダビッドソンのバックギヤ(バックギア)です。
前にも書きましたが、ワイルドセブンの隊員のバイクがバックギア装備なのでアレが欲しくてたまらなかったわけですよw
「俺たちのバイクにはバックギアがついてるんだぜ ヒーひゃひゃひゃひゃ」(←確かこんなかんじ?)
ハーレーダビッドソンを注文した販売ディーラー様はバックギヤ(バックギア)の取り付けもよく行っておられたので(というか店舗ショールームに部品が飾ってありました)安心して取り付けも任せられそうです。
ハーレーダビッドソンのバックギヤは種類が選べるのですが、サクマエンジニアリング製とマンバ製があります。
2重かみ合い防止装置つきで、製品の永久保障とディーラー様の取り付け実績からマンバ製が良いとのことでしたのでそれにしました。
ハーレーダビッドソンへの取り付けは工賃合わせて16万ほどですが、これで長年の夢がかないます^^
マンバのバックギアの永久保障は製品だけでなく取り付け工賃に対しても保障するそうなので販売ディーラー様も安心のようです^^
ハーレーダビッドソンが納車されたらバックのままジムカーナできるぐらい訓練しなきゃ(無理p
ハーレーダビッドソン ダイナローライダーにはマンバ製のバックギヤを取り付けしてあります。
新車購入時にハーレーダビッドソン富山さんに取り付けしてもらったのですが、バックギヤ取り付け写真を撮ってもらったのでネタに上げておきます^^
バックギヤはハーレーダビッドソンの装備の中でも一番のお気に入りなので写真はオリジナルサイズを入れてあります。クリックすると結構でかくなるので注意ですよw
ハーレーダビッドソンへの取り付け作業は僕自身が行ったわけではないので、バックギヤ取り付け写真とマンバ製バックギヤの説明書を見ながら解説しています。
バックギヤを取り付けるハーレーダビッドソンのミッションのクラッチレリーズカバーです。
マフラーやエキパイが作業の邪魔になるのでまず取り外します。
ミッションギヤボックスのオイルも抜いておきます。
ミッションカバーをはずしてメインシャフトにはまっているスラストベアリングアッシーを手で引き抜いて取り外します。
1/16のインパクトソケットでミッションシャフトのナットを取り外します。
ハーレーダビッドソンの車体側のバックギヤ取り付け準備がこれで整いました。
いよいよマンバ製のバックギヤを取り付けていきますが、まず構成パーツの説明です。
・マンバ製リバースギヤのロゴがカッコイイ外箱w
・ガスケットセット
・リバースギアシフトレバー
・リバースギア本体
・キャップスクリュー(リバースギヤ分長くなったもの)×6
・ロックピンスクリュー(リバースメインギア固定用)×2
・リバースカウンターギア
・リバースカウンターギアボスシャフト
・ブレーカーキー×4(内2個予備)
・ブレーカーキーカバーワッシャー+ナット
・リバースメインギヤ
・9.5mmプッシュロッドエクステンションボール×2
・セーフティートリガー、スプリング、ナット、スクリュー
今回、ハーレーダビッドソンのバックギアの2重かみ合い防止に加えて、カウンターギアの取り付け部分に過負荷でミッションにダメージを与える前に壊れることでミッション本体を守るブレーカーキー構造が追加されました。
長くなったので続きます^^
前回はバックギアの部品説明でしたがハーレーダビッドソンのマンバ製バックギヤ取り付け方法2回目です。
写真には詳しく写っていないのですが、マンバ製リバースギアをハーレーダビッドソンに取り付けるときには専用の工具が必要です。リバースギアを締め付けるために、ギアの形に溝が付いたソケットの駒なのだとおもいますが現物を見ていないのでなんともいえません^^;
指定トルクでしっかり締め付けが必要な場所ですので専用工具は必要です。
新型リバースギアは専用工具の数が2個から1個に減っているはずなので安くなったのかな・・・・・
ハーレーダビッドソンのバックギアのメインギアのねじ山にロックタイト#620を十分塗布してメインシャフトに手で軽く締めます。
次に専用工具の駒で締め付けます。(締め付けトルク149−136Nm)
ロックタイトの硬化には24時間必要です。
ハーレーダビッドソンのメインギアの締め付けが終わったら、ゆるみ止めのロックピン用の穴をドリルで開けます。
リバースメインギアにガイドの穴がすでに開いているので5mmの超硬ドリルでメインシャフトに向かって29mm(リバースメインギアの表面からの距離)ドリリングします。
穴あけが終わったらロックピンをねじ込みます。
ロックピンの締め付けトルクに関しては記載されていないのですが、ロックタイトとかも塗ってないのかな・・・・ここは不明です^^;
ドリリングした切削くずです。こんなのまで店長は写真に取っておいてくれました(・w・”””
ハーレーダビッドソンのカウンターシャフト側にリバースギアのボスシャフトをねじ込みます。
ロックタイト(グリーンはめ合い用)を塗布し、締め付けトルクは200Nmです。
ボスシャフトにカウンターギアを組み付けてブレーカーキーを圧入します。
ブレーカーキーはカウンターギアの面よりも奥に入れます。
カウンターギヤ固定用ワッシャーとボルトをロックタイト(レッド強硬度)を塗布して締め付けトルク75Nmで組み付けます。
構造からもわかるように、ハーレーダビッドソンのギアに無理な力がかかるとブレーカーキーが壊れてカウンターギアとカウンターシャフトを分離します。壊れることでハーレーダビッドソンのミッション本体へのダメージを防止するわけです。
さらに続きます^^
ハーレーダビッドソンのマンバ製バックギヤ取り付け方法3回目です。
写真にはないのですが、ハーレーダビッドソンのリバースギア本体にガスケット、シフトロッドを組み付けてメインギアの穴に9.5mmシフトロッドエクステンションボールを2個入れてからスラストベアリングアッシーを挿入します。
ハーレーダビッドソンのギアカバー側にもガスケットを入れて組み付けますが、クラッチレリーズカムがクラッチワイヤーを引いた状態になっていないことを確認します。
ハーレーダビッドソンのバックギアのセーフティートリガーの組付けです。
バックギアのシフターロッドがOFFの位置にあるときに、セーフティートリガーの遊びが適正値になる場所でセーフティートリガーのスクリュー穴を開けます。
ここは現物あわせなんですね^^;
バックギアを取り付けるとギアカバーが23mmほどせり出すのでクラッチケーブルが微妙にエキゾーストパイプの連結パイプに干渉します。(08 ダイナローライダーの場合です)
連結パイプカバーをはずしても連結パイプ本体に干渉するので、カバーは削って、本体はプレスで若干へこまして逃がしてあります。
クラッチケーブルは根元が非常にもろいそうなので、ケーブルに無理なテンションがかかるような取り回しは厳禁です。
微妙な隙間で干渉を逃れたクラッチケーブルと連結パイプ^^
バックギアの取り付けが終了しました。
後はサイレンサーを取り付けすれば完成です。
ハーレーダビッドソンのバックギアの操作注意点や試乗レポートなどは別記事にて後日また(・w・)/
ハーレーダビッドソンに取り付けしたマンバ製バックギヤの操作方法および注意点です。
まあ、まずはハーレーダビッドソン ダイナローライダーがバック走行する動画をご覧ください^^
バック走行中後半クラッチを切るとカカカカとハーレーダビッドソンのミッションから音が出てます。
スピードを出すことを前提にもしていないのでこのあたりの詳しい話はまだ不明です^^;
ハーレーダビッドソンのバック走行も頭の中では前進してるつもりでハンドルを握ると足を付かずにバランス取れたまま走れるみたいです。まだまだ精進が足りないのでおたおたしてますがORZ
マンバ製ハーレーダビッドソンのバックギヤの操作方法を説明します。
基本的に発進時にバックするということでエンジン停止時からの手順で話しますが、
バックギヤを入れる前には必ずいったん1速に入れる(もちろんクラッチは切ったままですが)
これが重要になります。
見えない部分なのでイメージがわきにくいですが、ハーレーダビッドソンのミッションのメインシャフトはギヤがニュートラルでもクラッチを切っていない限りエンジン回転にあわせてシャフトがブン回ってるわけでして、そのブン回っているシャフトについているリバースギアをいきなりカウンターシャフト側のギアに中間ギアでつなげてしまうとガツーンといくよってことです^^;
ハーレーダビッドソンのクラッチ切ってもいったんブン回ったメインシャフトはすぐには止まらないので(クラッチの間のオイルのフリクションで完全に止まらない?)回転を止めるために一度一速に入れてブレーキをかけるわけですね。
前進方向にはもともとそういう風に出来ているのでミッションに力がかかっても平気だとおもうのですが、バックギアは逆側にがつんと入るので力のかかり方が違うのだとおもいます。
ガツンと入ったときにブレーカーキーがちぎれてくれるのでハーレーダビッドソンのミッションに負担をかけないそうですが、そうなったときの写真が手に入ればまたアップします(僕はやりたくないなぁ・・・・)
前置きが長くなりました^^;
ハーレーダビッドソンのバックギア操作方法
1:ニュートラル状態でエンジン始動(*1300RPMぐらいまでを想定しているそうなのでチョークなどでアイドルアップ時は操作しない)
2:クラッチを握り1速にギアを入れる
3:クラッチを握ったままバックギアを入れる
4:クラッチを握ったままギアをニートラルに入れる
5:クラッチを離すとバック開始
ハーレーダビッドソンのバック解除
1:クラッチを握ってブレーキをかけて車体停止
2:クラッチを握ったままバックギアのシフトを引っ張ってはずす(抜きにくいときは気持ち足で車体をバックさせながら引っ張ると抜けます。バック中に抜いてもOK)
マンバ製バックギヤのシフトレバーには安全レバーが付いているので、レバーの見え方でバックギアのON OFFがわかりますので、エンジン始動時にはギアの位置を確認するように心がけると良いみたいです。
左がバックギアOFFで安全レバーが倒れています。
右がバックギヤONで安全レバーが上がっていますね^^
ハーレーダビッドソンにバックギアをつけておいてほんとに良かったとおもうことばかりです。
小石一つでもまたがったままの人力でのバックは絶望的ですし、傾斜を引き返すなんて不可能なのを可能にしてくれます。
駐車するとも発進のことを考えて止めなくてもいいですし、高速道路のバイク用パーキングスペースも頭から突っ込んで出るときはバックギヤでスーイスーイ♪
ハーレーダビッドソンのツーリングファミリー、FLHやサイドカーには当然あって便利なバックギアですが、ソフテイルやダイナシリーズにこそつけていて良かったと思えるでしょう。
駐車する地面が整地されていない場合、以前乗っていたスポーツスターよりもバックギアつきビックツインのほうが取り回しが楽チンに感じます^^
唯一後悔していることといえば
ビレット製のバックギヤにしなかったこと
ハーレーダビッドソン ダイナローライダーは特にクロームメッキだらけなので、ミッションカバーの間のキャストむき出しのバックギアを見るたびに ケチらなきゃ良かったと泣きますORZ
追記
休日走りに行って、道の駅でこれ見よがしにバック走行で出発したら、ドカティーのりの人が目を丸くしてました^^
ノーマルエキゾーストパイプのままハーレーダビッドソンに取り付けができるバックギヤのようで、2in1のエキパイの形状にも干渉しなさそうですね。これならダイナファットボブにもそのままついちゃのかしら?
でも、なんとなくデザインがかっこw(自粛
いやいや、取り付けの可能性を広げてくれるマンバさんのバックギヤには恐れ入ります。
そういや、ビレットを選ばずに後悔しましたが、最近はキャストにもブラックタイプがあるようなのでそっちならハーレーダビッドソンのエンジン側とマッチしてよさそうですね・・・・は!
耐熱塗料で塗っちゃおうかな・・・・・
ハーレー富山さんからマンバさんのバックギヤ(リバースギヤ)の最新カタログをもらってきました。
最新のハーレーダビッドソン用バックギヤはミッションカバーごとなので厚みがけっこうありますね。
ハーレーダビッドソンの09モデルに対応したバックギヤのほかに、油圧クラッチの6速に対応したバックギヤもでたようです。
スクリーミンイーグルの6速ミッションバックギアを対応させるコンバージョンキットもでたようです。
09モデルのツーリングファミリー用ロワリングキットもリリースされていて、バックギヤ以外のマンバさんのハーレーダビッドソン用の製品にこれからも目が離せませんね^^
先日ハーレーダビッドソンにバックギヤをつけようと思った原因の一つでもあるワイルド7が実写映画になったので見に行ってきました。
映画なのでネタバレには気を使いますが、結論から、メンバーはハーレーに乗ってませんTT
バイカーが集まるクラブのシーンでハーレーがいっぱいいた気がします。
劇中でも肝心のバック走行で犯罪者の度肝を抜くシーンも有りませんでした。
エンディングロールはイメージブチ壊しの楽しげなメイキングシーンだし。
オープニングのライトの当て方は原作っぽくてよかったのかな?
翌日HOGの会報が届いてました。
派手なバイクアクションよりのんびりまったりツーリングがハーレーに合ってるってことですかね。
そういや「キリン」も実写化するそうな? ポルシェVSカタナ どうなるんだろ^^
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